健康食品業界にまつわる裏事情と健康食品の上手な活用方法♪
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近年、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、花粉症などアレルギー性の病気に罹る方の割合が増えてきています。なぜ、アレルギーに罹る方が増えているのか、いろんな仮説が立てられています。栄養状態や環境の変化、ストレスの増大など、諸説挙げられていますが、十分な説明にはなっていないようです。今回は、最近アレルギー増加の原因として有力視されている「アレルギーの衛生学仮説」について紹介したいと思います。

まず、仮説を紹介する前に、そもそもアレルギーとはいった何なのかということについてお話しますと、アレルギーとは、免疫反応の一種であり、自分の体を守るための反応であると言えます。例えば、花粉症を例に取りますと、目のかゆみ、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、などといった症状が花粉症の典型的な症状ですが、これらは全て体を守るための反応です。目のかゆみというのは、異物が体に侵入しようとしているので引っ掻き出しなさいという指令ですし、鼻水は異物を洗い流すための反応、鼻づまりは異物の侵入を防ぐための反応、くしゃみは異物を吹き飛ばすための反応であると考えられます。全て、我々の体を守るための反応なのですが、人体に侵入しても無害な花粉に過剰に反応し、これらの不快な症状を発症させているという訳です。

では、なぜこのような過剰な反応が起るようになったのでしょうか。衛生学仮説が生まれるきっかけとなったのは、1989年に英国ロンドン大学の公衆衛生学者ストラッチャン教授がアレルギーの疫学調査をしたところ、衛生状態のよくないところではアレルギー性疾患の罹患者数が少なく、逆に衛生状態のよいところでは多いという現象が確認されたのが発端でした。当時は、・・



この続きは、拙著「健康食品考」に収録させていただきました。

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今回は健康食品を摂取する上で注意を要する重症アレルギーすなわちアナフィラキシーショックについて、お話したいと思います。

毎年、秋口になるとスズメバチの個体数が最大となると共に凶暴化し、人を襲うという事件が多発します。痛ましいことに、中には死にいたるという場合もあります。よくニュースなどで報道されることもあり、多くの方は、スズメバチは人を殺すほど強い猛毒をもっているんだと思われるかも知れません。

しかし、亡くなられる方はよほどの大群に何箇所もさされた場合を除き、スズメバチの毒そのものによって死亡するというわけではなく、実はアレルギー反応によって死に至っているのです。不幸にも亡くなられる方というのは、過去にスズメバチに刺されることによって、体内に抗体ができている方です。抗体のできた方が、2回目以降にハチに刺されると抗原抗体反応すなわちアレルギー反応が起ります。その結果、刺されたところが大きく腫れ上がったりすることになります。ところが、体質によっては単なる腫れでは治まらず、稀に重症化してアナフィラキシーショックと呼ばれる危険な状態に陥ることがあります。その場合、急激な血圧の低下や呼吸困難などが起こり、即座に適切な治療が行われなければ最悪の事態、死亡に至ることになります。人里離れた森林で作業するような方は、すぐに病院での治療を受けることができないので、そういう方のために、取り敢えず危険な状態から脱することのできるエピペンと呼ばれる自分で注射することのできるお薬も現在では開発されています。

このアナフィラキシーショックは、食べ物によっても起ることがあります。日本では・・




この続きは、拙著「健康食品考」に収録させていただきました。


みなさんは、アガリクスという健康食品素材をご存知でしょうか。正式名称アガリクス・ブラゼイ・ムリル(学名:Agaricus Blazei Murill、和名:ヒメマツタケ、カワリハラタケ)というブラジル原産のキノコです。免疫力の活性化や抗癌作用があることでよく知られていました。しかし、2006年2月に“発ガン作用”(実際には発癌物質の発ガン作用を促進するプロモーション作用)があるとセンセーショナルに報じられ、ピーク時には年商350億円の市場規模といわれていたものが80億円程度にまで激減したと言われています。

キノコ類には広く抗癌作用があることが知られており、シイタケ由来のレンチナン、カワラタケ由来のクレスチン、スエヒロタケ由来のシゾフィランなどは医薬品として利用されていて、アガリクスも動物実験では優れた抗癌作用を示しており、期待される健康食品素材のひとつでした(しかし、人での有効性を示すデーターが不足しているなどの批判もあり、問題が無いわけではありませんでした)。

2006年2月の厚生労働省の発表では、ネズミに発癌を誘導する物質投与した上で、人間に換算すると摂取目安量の6.9倍~23.2倍の製品を投与したところ、腎臓や甲状腺などで腫瘍性病変の増加を確認したということでした。このような試験を行うことになったのは、学術雑誌でアガリクスが肝障害を起こす疑いがあると報告されていたことなどから流通量が多く、製造方法が異なる3社の製品を選び出して試験を実施したということになっております。

3社の製品とは、「キリン細胞壁破砕アガリクス顆粒」(キリンウェルフーズ社、乾燥製品)・「仙生露顆粒ゴールド」(SSI社、混合製品)・「アガリクスK2ABPC顆粒」(サンヘルス社、菌糸培養製品)でした。キリン製品には中国産の原料を使用していた模様ですが、キリン製品のみ発ガン促進作用が認められ、さらに、以前からその毒性が問題視されていたアガリチンという成分が検出されました。厚生労働省は、キリンに製品の回収と販売の中止を要請し、市場は大混乱に陥りました。

業界からは、問題の試験において通常摂取しない過剰量が投与されていたことや原因物質とされるアガリチンの含有量が食品として広く出回っているマッシュルーム(学名:Agaricus bisporus、和名ツクリタケ)よりも非常に少ないなど反論が噴出し・・




この続きは、拙著「健康食品考」に収録させていただきました。


「過ぎたるは及ばざるが如し」という格言があります。健康食品もまさにこの格言どおり、過ぎると毒になることがあります。今回は、過剰摂取についてお話します。

医薬品を過剰摂取すると毒になるというのは容易に想像がつくと思いますが、通常の食品でさえ過剰に摂取すると毒になることがあります。例えば、アルコール性の肝障害、塩分の過剰摂取による高血圧や胃がん、糖分や脂肪分の取りすぎによる糖尿病や動脈硬化など、言われてみればなるほどと思っていただけることも多いのではないでしょうか。

第4回の医食同源でも申し上げましたが、全ての食品は薬にもなりますが、量の多寡によっては毒にもなるので注意が必要です。ただし、医薬品と食品を比べると薬から毒に変わるまでの量、いわば安全域の広さが圧倒的に違います。医薬品と食品の中間に位置すると考えられる健康食品は、この安全域の広さも中間に位置しています。医薬品ほど毒性は出にくいですが、一般の食品よりも過剰摂取の害が出やすいのです。

健康食品の中で、各種のビタミンやミネラル類は「サプリメント」などと呼ばれ利用されていますが、それらは濃縮や精製が行われることが多く少量でも有用性を発揮しますが、その分過剰摂取になる可能性も高くなっています。

サプリメントの中で特に注意を要するのは・・





この続きは、拙著「健康食品考」に収録させていただきました。


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