健康食品業界にまつわる裏事情と健康食品の上手な活用方法♪
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前回、食品添加物は必ずしも全てが悪ということではなく、個別の議論が必要ではないかいう意見を述べました。関連する話題として、今回は、一時期安全性の疑われていた食品添加物サッカリンの冤罪事件について紹介したいと思います。

サッカリンは、トルエンなどから合成される合成甘味料ですが、その水溶液はショ糖の350倍という驚異的な甘味を持っています。しびれるような刺激の後味を持つという難点はあるものの低カロリーかつ低価格であり、加工性にも優れた甘味料です。漬物のたくあんの製造においては、砂糖よりもサッカリンの方が相性がよいといわれているようです。

さて、そのサッカリンですが、1960年代に行われた動物実験で雄ラットに膀胱癌の発生が見られた(雌では見られず)ため弱い発癌性があると考えられ、一度は使用禁止になりました。ところが、その後サルも含めて様々な動物で試験が行われたのですが、他の動物では発癌性を示しませんでした。現在では、雄ラットの実験で膀胱がんができたのは、大量投与によって膀胱結石ができ、その物理的刺激によって発癌したものだと解釈されていて、発癌性物質リストから削除されています。但し、安全性維持のため、食品衛生法により各食品への使用量が制限されています。一方、サッカリン危険説の発信源であったアメリカなどでは、現在も大量に使用されているようです(「サッカリン」より)。

なぜ、サッカリンが一時期悪ものにされたのかについては、時代背景が関係していたようです。当時、精製糖の輸入自由化が行われ、国内の製糖業者は、輸入品との価格競争にさらされていました。真偽の程は定かではありませんが、製糖業者を保護するためにサッカリンを規制して糖類の国内需要を増やそうという意図が働いたのではないかと言われているようです(「サッカリンの使用制限 」より)。

氾濫する情報の中で、身の安全を守るためには、「疑わしきは使用せず」というある意味保守的な姿勢が一番ではありますが、無害なものが一部の業者の利権などによって真実をゆがめられ、その利便性を享受できなくなるということがあるのであれば、残念なような気がします。

なお、今回の記事では、人工甘味料全てが安全だと言っている訳ではなく、人工甘味料のズルチンは過去に死亡事故を起こしており、現在もなお使用禁止となっていることを付け加えさせていただきます。

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最近、ブログめぐりをしていると食品添加物を過剰に悪玉視する記事をみかけました。しきりに、食品添加物の摂取を避けるべしと勧めているのですが、具体的にどんな健康危害があると言っているのだろうかと読み進めると➀「蓄積されたらどんな危害があるかわからない」、②「ひとつひとつは臨床試験で安全性が証明されているとしても、食べ合わせでどんな毒性を発揮するかわからない」、③「アレルギーを引き起こす」、④「発癌性がある」ということで摂取を避けるべきだということのようです。

しかし、これらの危険性は、食品添加物に限らず、全ての食品にもあてはまることですし、直ちに、食品添加物を中止せよという根拠としては、弱いものであると思います。➀と②は、裏を返せば、現時点では健康危害がないと言っているのと同じことです。➂のアレルギーは個別の体質の問題で、どんな食品でも体質によっては、アレルギーを起こす方がおられます。よりアレルギー発症頻度の低い原材料が選択されるべきではありますが、肉や卵でアレルギーを起こす人がいるから、肉や卵を禁止せよということにはならないと思います。④の発癌性物質については、もちろん摂取を避けるべきですが、比較的によく知られているわらびや魚の焼け焦げだけでなく、フキ、セロリ、マッシュルーム、パセリ、セロリ、キャベツ、コショウ、ジャスミン茶、リンゴ、ニンジン、レタス、コーヒー など発癌物質は広く天然物にも含まれています。重要なのは、何をどのくらい食べると危険なのかという個別の議論です。食品添加物が絶対安全でいくら食べても大丈夫とは言いませんが、十把一絡げに食品添加物すべてが危険だと言わんばかりの論調にはとても違和感を覚えます。

食品添加物の危険性を過剰に煽り立てるのには、商業主義が密接に関わっています。自社商品を優良に見せるために、食品添加物を使用していないということが、「売り」になるからです。このような商業主義の喧伝に惑わされて偽装表示にまんまと引っかかり、価値のないものに高価な代償を支払うというのは情けない話です。

最後に、無農薬野菜はむしろ危険だとする面白い記事を見かけましたので、紹介しておきます。⇒「エームスショック

(なお、この記事の中で、無農薬野菜中の発がん性物質であると指摘されているアリルイソチオシアネート やカフェ酸、クロロゲン酸などは、抗がん作用や活性酸素消去作用などの有用性も持っている成分であり、摂取量によっては善玉であることも付け加えさせていただきます。この記事を例に、皆さんにお伝えしたいのは、物事にはいろんな見方があるということです。)

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[第29回食品添加物は悪なのか?]の続きを読む
前回、PL法問題について取り上げた際に、種々調べていると「昭和電工トリプトファン事件」が実は、冤罪であったという記事を見かけましたので、取り上げてみたいと思います。

PL法の施行された1995年には、私も健康食品の製造会社に勤務していたので、その前年からPL法対策に追われていたことを懐かしく思い出しました。その当時、保険屋さんが製造業者にPL保険加入を勧める際、よく引き合いに出していた事例が、PL法先進国の米国で起ったとされる高額賠償事件の①「マクドナルド・コーヒー事件」、②「猫チン事件」、③「昭和電工トリプトファン事件」でした。当時は、これらの高額賠償事例を聞いて戦々恐々としていたものです。しかし、時の経過とともにそれらの事件に関して変遷があったようなので・・


この続きは、拙著「健康食品考」に収録させていただきました。

蒟蒻ゼリー訴訟が世間をにぎわせているようなので、今回は関連する製造物責任法(製造物責任=Product LiabilityからPL法と呼ばれる)とあわせてこの問題について取り上げてみたいと思います。

PL法は、日本では1995年(平成7年)7月1日より施行されました。製造物に欠陥があるということがわかれば、過失の証明をしなくても被害が救済されるというとても画期的な法律です。この法律が施行される以前は、例えば、テレビに欠陥があり発火して火事になった場合・・




この続きは、拙著「健康食品考」に収録させていただきました。


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