健康食品業界にまつわる裏事情と健康食品の上手な活用方法♪
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今回、ちょっとしたご縁があり、三五館様から出版されている「悲しき国産食品(中国産の食品添加物に抱きしめられて)」(小藪浩二郎著)という本を読む機会を得ましたので、読後の感想を交えてご紹介したいと思います。

本書は、現役の食品会社研究室長が内部告発的に、食品添加物のリスクについて啓蒙しているものです。

著者が製薬会社や食品会社に勤務されて来た中で感じられた食品添加物にまつわる数々の問題点について、舌鋒鋭く切り込んでいてなかなか痛快でした。また、食品業界や食品行政の裏事情もふんだんに盛り込まれていて興味を惹かれました。

しかし、一方でわかりやすさを追求する余り、化学合成品=悪と決め付けて、バランスを欠いている部分や不正確な記述も多々見受けられました。全体を通して感じたのは、本書は過剰な添加物バッシングに走っていて、読者にゼロリスク症候群(当ブログ「第52回ゼロリスク症候群の功罪」参照)を植え付ける恐れがあるのではないかということです。

必ずしも添加物(化学合成品)=悪ではなく、添加物ごとにそれぞれ個別の議論があってもよいと思うのですが、特定の添加物について詳細な議論をしていたのは、「加工デンプン」ぐらいのものでした。しかし、かなりの紙数を費やしているにも関わらず具体的な健康危害にふれることはなく、ひたすらに食品を化学的に修飾することはけしからんの一点張りで説得力を欠くものでした。何をどれくらい食べればどのような健康危害があるのかをもっと丁寧に論じるべきであろうと思います。

普段安全であると一般に認知されているどのような食品でも過剰に摂取すれば健康危害は現れるものです。マイナス面を過剰に強調して不安を煽るだけでは、何の解決にはならないのではないかと考えます。もしも本当に危険なものが流通しているのであれば、具体的にどれくらいの量を摂取すれば、どのような健康危害が想定されるのかを明示しつつ、徹底的に糾弾すべきでしょう。本書には推測や印象操作による記述が多く散見され、読者をミスリードしているように感じられました。

一方、気付かないうちに品質管理の劣る中国製品が国産品に混入している危険性を指摘した第5章と一般への認知の進んでいないトランス脂肪酸の危険性を啓蒙している第7章については評価に値するものであろうと思います。

以上、功罪半ばする本書ですが、興味をもたれた方はご覧になって見てください。

悲しき国産食品―中国産の食品添加物に抱きしめられて

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