第39回安心と安全の違い

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中国製の毒入りギョーザ事件が報道されて以来、「食の安全と安心」という言葉をよく見かけるようになりました。「安全」と「安心」がセットで用いられことが多いので、ほぼ同義のように使われることもあるようですが、この二つは似て非なるものであることを今回はお話したいと思います。

「安全」とは、科学的裏づけに基づいて害のない状態です。一方、「安心」は、人によって受け取り方の異なる実に主観的な心の状態を表しています。例えば、ある農作物に基準値以下の農薬が検出されたという場合、科学的には「安全」な食材です。しかし、検出されたということだけで不安に思って食べない人もいれば、基準値以下だからと「安心」して食べる人もいることでしょう。

この「安心」という概念は実に主観的でやっかいなものです。例えば、遺伝子組み換え食品は、様々な安全性試験を経て科学的には「安全」とされています。すでに長年流通していますが、これまでに一度も健康危害の報告はありません。しかし、多くの国民は「安心」できず遺伝子組換え食品を含む可能性のある食品には「遺伝子組換え」とか「遺伝子組換え不分別」の表示をすることが日本では義務化されています(「遺伝子組換え食品に関する表示について」)

なお、遺伝子組換え食品を含まない食品に「遺伝子組換えでない 」という表示をすることは義務表示ではなく、任意表示です。

このような表示は、「国民の知る権利」を満たすという意義は確かにありますが、一方では表示をすることによって、あたかも「遺伝子組み換え食品は健康危害を与える可能性があるから避けましょう」という誤まったメッセージを発信しているようにも思えます。そして、遺伝子組み換え食品であるにも関わらず「遺伝子組換えでない」と偽装表示することによって不当に利益を得ようとする悪徳業者を生み出すことにもつながっているのではないかと危惧します。

「安全」と「安心」が乖離してしまったのは、科学者の傲慢さや説明不足、センセーショナリズムに走るマスコミなど多層的な原因によって消費者に不信感を与えたからではないかと思いますが、消費者の側も勉強不足ではないかと言われるとあながち否定できない面もあるように思います。「安全」という言葉がそのまま「安心」として実感できるような成熟した社会でありたいものです。

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コメント
この記事へのコメント
どうもです^^

難しい問題ですね。
ただ企業がうそをつくのは、やっぱり納得いかないですね。

応援!!
2009/07/25(土) 18:18 | URL | ちっち #-[ 編集]
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