健康食品活用方法

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「第46回花王エコナの販売自粛」でエコナには、安全性に関して疑念がもたれてるというお話を紹介しましたが、花王の商品にはもう一つ安全性の懸念される商品があります。それは、高濃度カテキンを関与成分(医薬品でいうところの有効成分)とする「ヘルシア緑茶」です。今回は、高濃度カテキンに関する問題点についてお話したいと思います。

カテキンは緑茶に含まれている渋み成分ですが、血圧上昇抑制作用、血中脂質調節作用、血糖値調節作用、抗酸化作用、老化抑制作用、抗突然変異、抗癌、抗菌、抗う蝕、抗アレルギー作用など非常に多彩な働きの期待されているポリフェノール成分です。花王は、カテキンの血中脂質調節作用に着目し、「体脂肪の気になる方に適した食品」として特定保健用食品の許可を取得しています。

さて、問題の高濃度カテキンの安全性に対する疑念はカナダから上がってきています。2007年にカナダ保健省は、緑茶抽出物製品の摂取との関連が疑われる肝毒性の事例を公表しています。これは、因果関係は不明でも類似した被害事例が報告されやすくするため、積極的に公表しているものです(「健康食品」の安全性・有効性情報)。公表された事例は、42歳の女性が黄疸と腹部の不快を訴えて入院し、その後さらに症状が悪化して肝移植を受けたという内容です。女性は緑茶抽出物を含む製 品(カフェインは除き、カテキンを1カプセル中100㎎含有するもの)を1日6カプセル(カテキンとして600mg/日)、6ヶ月間摂取していました。 カテキンと肝障害の因果関係は、まだはっきりと特定はされていませんが、高濃度に濃縮されたものであったことから過剰摂取が問題であったか、あるいは、水アルコールで抽出しているために、通常は摂取しないような未知の物質が抽出・濃縮された可能性も指摘されています。この他にも、フランス・スペインでは1999年から2003年の間に13件の高濃度カテキンによる副作用事例が報告されていて、これらの国々では販売禁止となっています。(食ダネ

緑茶そのものは、古来より飲用されてきたという長い「食経験」もあり、安全と考えられてきた食品です。しかし、花王は効能を追求した結果、通常のお茶よりも数倍カテキン濃度の高い商品としてヘルシア緑茶を開発しています。濃縮されたものについては「食経験」による安全性を単純に当てはめてよいのかという議論もありますし、ヘルシア緑茶1本350ml当たりのカテキン含有量は540mgであり、カテキンの含有量としては、諸外国で問題となっている量に匹敵する含有量です。「第47回高脂血症薬は本当に必要か?」で述べたように、家族性高コレステロール血症でない方は血中の脂肪を下げても生存率に差がないとする学説を信用するとすれば、単なる過食によってメタボな方の場合は安全性に懸念のある商品を摂取する意義はないのかもしれません。

なお、ヘルシア緑茶は特定保健用食品の許可申請にあたり、一般的な安全性試験には合格しています(「健康食品」の安全性・有効性情:ヘルシア緑茶)。

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前回、脂肪が体につきにくい食用油のエコナには安全性に関する疑念があるというお話を紹介しました。今回は関連する話題として、そもそも血中の脂肪を下げることに本当に意味があるのかということについてお話ししたいと思います。

日本の医薬品市場では、血中の脂肪を低下させる医薬品は活況を呈しており、2008年には3,404億円もの売り上げ規模を誇っています(「高脂血症、糖尿病治療剤などの国内市場を調査 」)。このように高脂血症薬がもてはやされるのは、臨床試験によって血中の脂肪を下げた方が長生きできると証明されているからだと思う方が多いことと思います。しかし、実際の臨床試験の結果は、むしろコレステロールは高い方が長生きできるということを・・


この続きは、拙著「健康食品考」に収録させていただきました。


花王のヒット商品である食用油「エコナ」の販売自粛が9月16日に発表されました(報道記事)。いろいろと根深い問題が潜んでいる様子なので紹介したいと思います。

エコナは、花王の開発した「体に脂肪がつきにくい」という効能を表示することが許可されている特定保健用食品です。通常の食用油は、トリアシルグリセロールというものが主成分ですが、エコナはトリアシルグリセロールを工業的に加工してジアシルグリセロールというものに変換した加工油脂です。加工することによって、脂肪の吸収が緩やかになり食後の血中中性脂肪の上昇が抑制されます。(花王の説明

このジアシルグリセロールについては、特定保健用食品の許可申請の段階では一般的な安全性試験をクリアーしていましたが、許可取得後に発癌を促進する作用(プロモーション作用と呼ばれるもので、単独で発癌作用があるというのではなく、他の発癌物質の作用を増強する作用)があるのではないかという疑いが判明し、内閣府の食品安全委員会で現在もなお審議されています。結論はまだ出ていないものの花王は安全性に問題はないと強弁し、問題発覚後も販売を続けていました(批判記事)。

ところが、食品安全委員会の審議の過程で新たに発癌性の強く疑われいてるグリシドールが、グリシドール脂肪酸エステルの形で他の食用油よりも高濃度でエコナには含まれていることが発覚しました(グリシドールの詳細)。ここに至り、花王もやっと販売の自粛を決断したということです。

まだ、エコナの発がん促進作用あるいは発癌性についてクロという結論が出ているわけではありませんが、「疑わしきは使用せず」という態度で臨んだ方がよさそうです。もともと、エコナの作用は血中脂肪の高いメタボな人にのみ効果が認められているようですので、まだ高脂血症(現在では「脂質異常症」に改称されています)になっていない人が予防的に食べる必要もなさそうです。

今回のエコナの問題は、見た目には通常の食品と変わりがなくても高度な加工を受けているものは、天然のものに比べて食経験が浅い(「ない」というべきかもしれません)ので、安全性の評価は慎重に判断する必要があったということではないでしょうか(当ブログ「第8回食経験」もご参照ください)。


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先ごろ、NHKの報道によって視聴者が「プロポリスの摂取により血栓が生ずる」という誤まった解釈をしてしまう騒動がありました。食品と医薬品で飲み合わせが悪いものがあるという報道の中で、医薬品のワルファリンとプロポリスを併用するとワルファリンの作用が阻害されて血栓を生じ易くなる恐れがあるという内容であったにもかかわらず、プロポリス単独でも摂取すると血栓を生じると曲解したというのが真相のようです。(「NHKのプロポリスをめぐる報道に関してのお知らせ 」 )

ワルファリンは、心臓手術などの後で血栓が出来やすくなるということがあり、それを防ぐための抗凝固剤(血液凝固を防ぐ薬剤)としてよく処方される医薬品です。ワルファリンの作用メカニズムは、血液凝固作用を持つビタミンKの働きを阻害することにあります。したがって、ビタミンKを多く含む食品である納豆やクロレラなどはワルファリンの働きを妨害することが予想されますので、ワルファリンを飲んでいる人は避けるべき食品とされています(当ブログ第10回「相互作用」もご参照ください)。

今回の一連の騒ぎは二重の意味で冤罪の可能性があると感じています。まずは、冒頭の説明の通り、相互作用に関する注意喚起であったのもが、プロポリスが単独で血栓を起こすと曲解されてしまった点です。もう一つは、ビタミンKを殆ど含まないプロポリスが本当にワルファリンの働きを阻害するのだろうかという疑問です。

ワルファリンとプロポリスで相互作用が注意喚起されることになったのは、これまでにたった1例だけ、ワルファリンとプロポリスを併用していて血液の凝固能が上昇し、プロポリスの中止によってワルファリンの作用が復活したという症例報告が根拠になっているようです。プロポリスが健康食品として広まった歴史と現在の市場規模から考えて1例しか報告がないというのは根拠として非常に弱いと感じます。健康食品を召し上がる方は、複数の健康食品を摂取している方が多く、報告されている症例においてもプロポリス以外に他にも摂取していた健康食品があったのではないかという可能性も疑われます。

現在のところ、相互作用の可能性も否定できませんので、ワルファリンを服用されている方は念のためにプロポリスの摂取を控えることをお勧めします。今後、論文を発表した医師やプロポリスを製造及び販売している会社が責任を持って本当に相互作用があるのか否かまたどのようなメカニズムで相互作用が起るのかなどきっちりと検証してくださること願っています。

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先日、某大手外資系保険会社からしつこい勧誘電話がありました。本国の親会社は経営破綻し、公的資金の投入によって経営再建中です。親会社の経営破綻によるイメージダウンで日本法人もきっと売り上げが落ちて必死なんだろうなと同情しましたが、「間に合っています」ときっぱりお断りしたにもかかわらず資料を見るだけでもと引き下がりません。そこで、「法律によって再勧誘は禁止されているのですよ」と教えてあげたところ、やっとあきらめてくれました。

このように電話によってしつこく勧誘を受けて困ったという経験をお持ちの方も多いのではないかと思いますが、一度断ったにも関わらず繰り返し勧誘することを「再勧誘」と言い、「特定商取引法」という法律によって禁止されています。

この法律によって、電話勧誘する場合には、最初に社名や氏名を名乗り、電話をかけた目的が商品の販売であることなどを明確に表明することが義務付けられています(事業者の氏名等の明示)。例えば、電話の目的がアンケート調査などであると虚偽の説明をして安心させておきながら言葉巧みに販売まで漕ぎ着けるというやり方は禁止されています。

電話を切ってもらえないので根負けして購入・契約してしまったという場合でも、クーリングオフという制度がありますので、意に沿わないものを購入あるいは契約させられたときには是非、返品・解約してください。

2005年4月1日より施行された「個人情報保護法」によって電話をかけるために必要な名簿の不正入手や不正利用が禁止されたこともあり、ひところに比べこの手の勧誘電話はかなり減ってきたように感じていました。しかし、今回電話をかけてきた保険会社は、この地域の電話番号をあてずっぽうに下4桁0001番から順番にかけて回っているのだということでした。

生命保険や金融商品だけでなく、健康食品もよく電話勧誘がおこなわれていますが、インターネットの普及によって必要なものは自ら調べて簡単に通販で購入できる便利な世の中になってきました。迷惑なだけの電話勧誘はこの際、法律で全面禁止にしてもらってもよいのではないかと思う今日この頃です。


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