食材の機能性

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今年は、記録的な猛暑で長い夏でしたが、ここに来てやっと秋めいてきました。秋と言えば、キノコのシーズンです。今回は、キノコの中でも最も親しまれているシイタケの効用について紹介いたします。

シイタケの栄養成分としては、ビタミンB1、B2などが比較的多く含まれているほか、特徴的な成分としてエルゴステロール(ビタミンDの前駆体)、食物繊維、エリタデニンの存在が挙げられます。

エルゴステロールはキノコ類には多く含まれる成分ですが、生のシイタケに含まれている段階ではビタミンDとしての効力はありません。紫外線を浴びることによって初めて活性型のビタミンD(エルゴカルシフェロール)に変換されます。したがって、生で食べるよりも天日干しにした乾燥シイタケの方がシイタケに含まれるビタミンDを効率よく摂取することができます。ただし、市販されている乾燥シイタケの殆どが、紫外線を浴びていない機械干しのものなので、調理する前にひだのついている方を上にして1時間程、天日干しにするとよいでしょう。

エルゴステロールおよびビタミンDには、カルシウムの吸収を促進するという本来の働きのほかに、抗がん作用も持っていることが知られています。どちらも、直接的にがん細胞を殺す作用はありませんが、エルゴステロールはがん細胞が増殖するときに必要な血管の新生を抑制することにより、ビタミンDはがん細胞を殺す免疫細胞を活性化することにより間接的に抗がん作用を発揮します。

また、シイタケに含まれる食物繊維は、βグルカンと呼ばれる特殊な多糖類(糖類の最小単位であるブドウ糖や果糖などの単糖が10個以上つながったもの。詳細はコチラ)で、ビタミンDと同様に免疫力を高める働きがあり、抗癌作用が期待されています。実際に、シイタケから抽出されるβグルカンは「レンチナン」という名前の抗がん剤として使用されています。ただし、βグルカンは高分子量なので口から投与してもそのままの形では吸収されないため、レンチナンも注射剤として使用されています。

シイタケ以外にも、キノコ類には広くβグルカンが含まれていて抗癌作用の期待されているものはたくさんあります。しかし、実際に体内に吸収されるのかという問題があるため、食品として摂取した場合の効果は疑問視されています。一方、吸収されなくても腸管で免疫系を刺激することにより効力を発揮するという説があったり、経口投与でも効果のあったという研究報告もあり、さらなる研究の進展が待たれるところです。

最後に、エリタデニンはコレステロールの吸収を抑制することが知られていて、動脈硬化などの予防に役立つことが期待されています。


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連日うだるような暑さが続いていますね。これだけ酷暑が続くと夏バテに陥ってしまったという方も多いのではないでしょうか。今回は、夏バテ防止食材のミョウガについて紹介いたします。

ミョウガは、ショウガ科ショウガ属に属していて、ショウガとはとても近い関係にあります。名前の由来は、大陸からショウガとともに持ち込まれた際、香りの強いほうを「兄香(せのか)」、弱いほうを「妹香(めのか)」と呼んだことから、これがのちにショウガ・ミョウガに転訛したという説が有力視されています。

ミョウガは特筆するほどの栄養成分はありませんが、香り成分のαピネン類には食欲や消化促進する働き、覚醒作用、解熱、解毒などの効果があるとされています。

俗に、ミョウガを食べると物忘れがひどくなるなどといわれていますが、むしろ、脳が活性化され、記憶力や集中力を高める効果があったという結果も報告されています。

ショウガを用いた料理のレパートリーが広いのに対し、ミョウガはそばや素麺の薬味などに用途が限られています。これは、ショウガの香り成分が熱をかけても揮発し難いのに対し、ミョウガの香り成分は、揮発し易いため、加熱を伴う料理では大切な香り成分が失われてしまうからです。しかし、この特徴は、冷奴や素麺などの冷たい料理が好まれるこの時期には余りマイナスになることはありません。

夏バテで食欲を失ったという方は、是非、料理の薬味にミョウガを使ってみてはいかがでしょうか。



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今年は、異常気象なのか春らしい春を経験しないまま、いきなり夏がやってきたような感じですね。寒暖の差も激しいので、すでに夏バテになったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、夏バテの方にオススメな夏野菜のオクラを紹介いたします。

「オクラ」はとても日本的な名前ですが、実は原産地はアフリカ北東部で名前も現地語です。輪切りにするとレンコンのような規則的に並んだ穴と独特のヌメリが出現するので、「陸蓮根(おかれんこん)」と呼ばれることもあるようですね。

オクラに多く含まれる栄養素としては、βカロテン、ビタミンB1、B2、C、カルシウム、カリウムなどがありますが、最大の特徴は独特のヌメリ成分です。このヌメリの元になっているのは、ペクチンやムチンなどの水溶性食物繊維です。これらの食物繊維にはコレステロールの吸収を抑えたり、糖分の吸収を遅らせて血糖値の急激な上昇を抑えるなどの働きが期待されていて、動脈硬化や糖尿病の予防に役立つといわれています。また、ムチンには胃粘膜を保護する働きもあり、胃潰瘍の予防にもいいようです。

なお、ヌメリ成分は、オクラの細胞が壊れたときに出てきますので、とろろのようにすりおろしたり、よく刻んで和え物になどにすると効率よく摂取することができます。オクラがよく夏バテによいといわれるのは、栄養価が高いという他に、このヌメリのお陰で喉越しがよくなり、食が進むことによっても夏バテの解消に役立っているようです。


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さて、初夏を迎えましたが、初夏の果物と言えば、何といってもサクランボですね。今回は、サクランボの栄養成分について紹介します。

サクランボは、正式には「桜桃(オウトウ)」と言います。また、俗に「赤い宝石」と呼ばれることもあるようですが、サクランボの紅色は、まさに宝石のように鮮やかですね。この紅色の色素成分は、アントシアニンなどのフラボノイドに分類される成分です。それらのフラボノイド類は、抗酸化作用を持っていて、動脈硬化などの生活習慣病を予防する働きがあるほか・・


この続きは、拙著「健康食品考」に収録させていただきました。

4月になりめっきり春らしくなってきました。気温も徐々に上がって来ましたので、そろそろ潮干狩りに出かけられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。という訳で、今回はアサリの栄養成分について紹介いたします。

アサリは、貝殻の幾何学模様が鮮やかで、かつ同じものが二つとないくらい多種多様な模様をしていて目にも楽しい生き物ですが、美味しくて優れた栄養成分を持つ食材でもあります。

アサリに比較的多く含まれている栄養成分は・・


この続きは、拙著「健康食品考」に収録させていただきました。

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